元「旅人」の中には、島で結婚をした人や、島での定住を決めている人もいる。離島にもかかわらず、旅人が多く集まるこの島には、独特の活気が感じられる。「好きな場所に、好きな期間いたい」彼らはそう言う。

井上久乃さん(28)はそんな旅人の一人だ。気に入った場所やインスピレーションを受けた場所に、数カ月から長くて2年ほど滞在し、そこで得た資金で旅をしている。東南アジアで海の魅力を知り、父島にやってきた。次は海外に住んでみたいと言い、そのために旅先でもある父島の民宿で働いている。

父島には「飽きるか、次にここに行きたい、という場所ができるまでいる」と言う。「これからどこに行こうか、何をしようかと、考えるとわくわくして眠れないこともある」

「旅人」と聞いてイメージをするものは何だろう。あるいは、この言葉になじみがない人もいるかもしれない。

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