「旅する理由なんて考えない。旅先で出会う人との関係の中で何かしら得るものはある。他の人の生き方を見て尊敬することはあるけれど、うらやましいと思ったことはない」と井上さんは語る。
それでも彼らも悩むこともある。「いつまでここにいようか」「ここにずっといていいのか」
だが、この島にいると不思議と何か特別なことがなくても、「今日もいい一日だった」と思える。父島は旅人たちに愛され、旅人たちの生き方をまるごと受け止めてくれる、そんな場所なのかもしれない。(オルタナS父島支局特派員=藤田愛夏)
【旅人】関連の他の記事を読む
・事前に決めなくても大丈夫 旅先でホームステイ先を探せるコミュニティサイト
・ホーボージュン 褐色の無「サハラ」を夢見て(前編)
・世界一周した若者たちが集結して団体設立 CIRCUSとは
・冒険家への第一歩、モンゴル砂漠縦断した大学生が札幌旭川に凱旋