「旅する理由なんて考えない。旅先で出会う人との関係の中で何かしら得るものはある。他の人の生き方を見て尊敬することはあるけれど、うらやましいと思ったことはない」と井上さんは語る。

それでも彼らも悩むこともある。「いつまでここにいようか」「ここにずっといていいのか」

だが、この島にいると不思議と何か特別なことがなくても、「今日もいい一日だった」と思える。父島は旅人たちに愛され、旅人たちの生き方をまるごと受け止めてくれる、そんな場所なのかもしれない。(オルタナS父島支局特派員=藤田愛夏)


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