アショカは、米国ワシントンDCに本部を置く世界最大の社会起業家のネットワークである。これまでに、世界80カ国以上で活躍する約2800人の社会起業家を「アショカ・フェロー」として認定し、様々な支援を行ってきた。2011年にアショカの東アジアの拠点として設立されたのがアショカジャパンである。
そして、2012年春から、12~20歳の若者が日常で感じた違和感を解決するために、自らが始める活動をアショカが支援する「ユースベンチャープログラム」を開始した。
ユースベンチャープログラムには、2種類ある。「社会のために行動を起こしたい」若者を支援する「ユースベンチャー」と、「東北の復興」にかかわる若者を支援する「東北ユースベンチャー」だ。
東北ユースベンチャーは2012年春、5年計画でスタートした。今後5年間で、東北について考え行動する100組のユースベンチャラーを輩出する。
ユースベンチャーラーになるためには、年に数回行われるパネル審査会において、彼らの想いとアイデアをプレゼンしなければならない。パネリストによる厳正な審査を経て、ベンチャラーに認定されると、自分のアイデアを自由に試す1年間の環境、10万円の出発資金、そして必要な場合は法律などの専門知識のアドバイスを与えられる。
アイデアの精度ではなく、1年間自分が提案したプランをやり抜く事ができる、強い想いがあるかどうかが重要な選考基準となる。