社会起業家支援を行うアショカジャパンでは2012年から「(東北)ユースベンチャープログラム」を行っている。このプログラムでは社会問題の解決や東北の復興に対して、行動を起こしたいという気概とユニークなアイディアを持つ12〜20歳の若者を支援している。アショカジャパンにより選出され、活動を続ける若者を特集する本企画。第3弾の今回ご紹介するのは、気仙沼で高校生と大学生をつなげるイベント「気仙沼みらい創造カレッジ」を企画している矢野大地さん(22 *プログラムに選出されたときは20歳)。「気仙沼の高校生たちに、自分自身の将来を真剣に考える機会を提供したい」と、彼は語る。(志田淳)

矢野大地さん

矢野さんは宮城県気仙沼市に拠点を置いて活動するNPO法人「底上げ」に、大学を休学して2012年10月から一年間のインターンをしていた。初めて気仙沼を訪れたときに感じた「なぜ地域には若者が少ないのか」という疑問が、インターンの中で関わることが多かった高校生たちへ「真剣に将来を考える機会を提供したい」という想いに繋がり、「気仙沼みらい創造カレッジ(以下、KMC)」を企画した。

全国から気仙沼にゆかりのある、または様々な活動を精力的に行っている大学生を気仙沼に集めて高校生たちと交流をしてもらうこのKMC。2013年3月と8月にもKMCを開催し、参加した高校生から「自分の進路が見つかった」「ぜひ今後も継続してやってほしい」という感想が届いている。

過去イベントの開催写真

先日は無事にクラウドファンディングサイト「READYFOR?」でもプロジェクトを成立させた。

現在、矢野さんは代表としてではなく、スタッフの一員としてKMCに携わっている。「気仙沼の未来は気仙沼の人に引っ張ってもらいたい。そういう想いから、代表を気仙沼出身で山形大学2年生の吉田祥くんに務めてもらっています」。

次回のKMCは3月22日に開催する予定。今回も全国から大学生が集まり、過去最大の規模となるようだ。「もっともっと気仙沼出身の子を巻き込み、日本全国の大学生を巻き込んで行きたいなと思っています!」と、彼は笑顔で語った。

・気仙沼みらい創造カレッジ ホームページ
http://kmcollege.jimdo.com

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