クラウドファンディングを使って電子書籍を出版するプロジェクトに挑んでいる阿部雄一さんにその思いのたけを寄稿してもらった。阿部さんは、双極性障害と診断され、現在「万屋(まんや)」という肩書きでフリーランサーとして活動する。障がいで苦しんできたこれまでの生い立ちを書籍にまとめて発行することを目指す。

はじめまして。阿部雄一と申します。双極性障害と診断され、その後症状が安定せずにフリーランス名の無職として生きてきました。

肩書きは、万屋(まんや)というフリーランスのグループのハイパーメディアコーディネーター(便利屋)です。世界最強の器用貧乏を目指しているので、万屋(よろずや)を万屋(まんや)と読み替えて使ってきました。

阿部さんと愛犬のシュロ。いつも心の支えになってくれるという

私が2008年に双極性障害と診断されるまでの経緯とそれからの5年間の生活で起こった様々なエピソードを書いた本を執筆して、電子書籍で出版します。

人生に困難を抱えている人に対してこれから社会はどうあるべきかということをより多くの人に知って欲しいという願いからこのプロジェクトを立ち上げることにしました。

日本には、うつ病や双極性障害などの障害をもって生活している人が数多くいます。SNSなどを通して同じ病気で苦しんでいる人たちと接してきて、今まで自分がやってきた事で誰かの何かの役に立てないだろうかと様々な活動をしてきました。お互いのつらいことをメールでやりとりしたり、自分が住んでいたシェアハウスに呼んで住んでもらったり、個人的に寄付をしたり、自分に出来ることを探して実行してきました。

そういう経験を他人に話しているうちに、「本を出した方がいいんじゃない?」という意見をいくつか頂きましたが、まさか自分が本を出すなんて思ってもいませんでした。

ただ、クラウドファウンディングという仕組みを通した電子書籍という体裁でならもしかしたら可能かもしれないと考えるようになりました。文章を通して、その内容が誰かの助けになったり、支援された額で何かの役に立てるのではないかと思っています。

私自身が双極性障害であることはネットでも公開していますが、公開後たくさんの人からメッセージを頂きました。それによって、症状は様々ですが、当たり前に生活することが困難である人たちが自分以外にも大勢いることを知りました。そして、今の社会では精神的なハンデがある人たちに対しての理解や支援、そして受け皿が足りないのだということを知りました。

このプロジェクトでは、私を含め、どんな人たちが、どういう苦しみを抱えて、どういうことが困難で、どういう周りの手助けが必要なのか。それをとにかくたくさんの人に伝えたいです。また、同じような状況にある人たちが「自分以外にも同じように悩んでる人がいる。
ひとりじゃないんだ」と、少しでも気持ちが楽になってもらえればうれしいです。病気はとてもつらくて苦しいことの連続ですが、たまには生きてて良かったなと感じることもあります。

双極性障害をもつ人間が書いた本はほとんどないと思います。
これを機にして私のメッセージを日本中に広めたいです。
そして、日本の福祉や行政の福祉が今より充実になることを願っています。
また、電子書籍より紙の本が良いという方もいらっしゃいます。

コストの問題で本を印刷して出版することは難しいですが、仮に支援金が60万円に達した場合は紙の本を手に取っていただけるようにすることも考えています。

皆さまの応援とご支援よろしくお願いいたします!

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