資金不足に悩むNGO・NPOを助けたい。そんな思いを画期的な方法で実現させた学生団体がある。上智大学の学生団体CrossArtsは企業と提携して広告を食堂トレーに載せ、その広告料で慈善事業に資金援助をしている。(オルタナS特派員=和田 直也) 

トレーの広告枠を販売し、ボランティア団体を支援する

まず、彼らは学生向け広告企業などとの提携を実現した。しかし、上智大学はカトリックという事で学内での営利活動が禁止されている。そこで彼らは大学のOB・OGを訪ねて賛同をあおぎ、彼らの支援の下で大学側を説得することに成功した。

今ご飯を食べるたびに目にすることができる広告は、単にボランティア支援の資金を集めるという側面だけではなく、ウェブや学生を繋げ、有用な情報を発信することで、学生の間で好評だ。

彼らが学校を動かしたのは、お金を稼ぐというプロセスよりも、ボランティアを支援したいという情熱だ。そして、目的を達成するための弛まぬ努力が評価されたためだ。

無理だと思っている規則もひたむきさで変えられるかもしれない。そんな可能性を感じた身近な一例だ。