オルタナはこのほど、別冊「72組織 わがパーパス」を発行しました。省庁・自治体・株式会社・非営利組織(大学や病院を含む)など72組織のトップに、パーパス(存在意義)を執筆していただきました。その一部をご紹介します。

社員を幸せに、社会に悪影響を与えない

ORIS JAPAN・田中 麻美子代表取締役

 

 

Oris(オリス)は、1904年にスイスのジュラ山脈の麓ヘルシュタインで創業した時計メーカーです。一時はムーブメントから文字盤に至るまで一貫生産して、世界トップクラスの時計メーカーに発展し、270以上のムーブメントを開発しました。

女性従業員を積極的に採用したり、社宅を整備したりしたことも、当時としては革新的でした。

オリスは「スイスの時計産業を3回救った」と言われています。最初は1966年に新技術導入の規制で時計業界の発展を阻む『スイス時計法』を撤回させたこと。

2回目は機械式ムーブメントの生産委託先メーカー「エタ」を育て、それが、クォーツにやられた他メーカーの機械式時計の復活につながったこと。

Oris mechanical production 1938.

そして3度目は、そのエタがスウォッチグループに入り、グループ外にはムーブメントを供給しないと発表した時。

その下請けの「セリタ」を支援して高品質のムーブメントメーカーになる大きな一助になりました。今日、セリタは多くの有名時計ブランドに供給しています。

1970年代に世界を席巻したクォーツ式時計によって、スイスでも推定900社の時計メーカーが倒産・廃業しました。しかし、オリスは「本当にやりたいこと、電池を使わない従来の機械式時計作り」を貫いたのです。

当時、一般社会からは自殺行為と見えたかもしれません。それでも、「高性能機械式時計には未来がある」と信じての決断だったそうです。

…続きは「alterna別冊 72組織 わがパーパス」をご覧ください。

ORIS JAPAN株式会社




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