オルタナはこのほど、別冊「72組織 わがパーパス」を発行しました。省庁・自治体・株式会社・非営利組織(大学や病院を含む)など72組織のトップに、パーパス(存在意義)を執筆していただきました。その一部をご紹介します。

鯰越 英夫・社会医療法人 関愛会 法人本部長

地域包括ケアを推進し、「次世代」を育成

2004年の市町村合併を機に、大分市は公立病院を持たないということになりました。これまでの佐賀関町立病院がなくなることは、高齢化と過疎の進む地域住民にとっては死活問題です。

地域住民の存続への強い要望によって当時佐賀関町立病院に勤務していた4名の医師たちが決断し、「地域包括ケアの推進」「地域貢献」「自己研鑽」の理念のもと社会医療法人関愛会を2004年4月に設立しました。

当時の長松宣哉 理事長(現会長)は創立10周年記念誌に寄せた手記では、下記のように書かれています。

「関愛会が今後発展、継続していくためには地域住民主体の地域包括ケアシステムをモデル的に作り上げ、そこで人材を教育していくことが必要と考えている。民間の自由な発想で大分県の地域医療を支えることこそ混乱の中から生まれた関愛会の存在意義に他ならない」

地域包括ケアシステムは、チームワークが重要であると言われています。増永義則・現理事長は2020年の年頭所感で「チームワークは組織運営で最も重要なこと」と述べ、昨年話題になった書籍「ティール組織(英題: Reinventing Organizations)」では、変化の激しい時代において組織は「生命体型」に変わるとの予測を紹介しました。

進化した組織では、「自主経営」「個人として全体性の発揮」「存在目的(理念形成)」の3つの突破口(ブレイクスルー)が必要とも述べています。

…続きは「alterna別冊 72組織 わがパーパス」をご覧ください。

社会医療法人 関愛会



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