オルタナはこのほど、別冊「72組織 わがパーパス」を発行しました。省庁・自治体・株式会社・非営利組織(大学や病院を含む)など72組織のトップに、パーパス(存在意義)を執筆していただきました。その一部をご紹介します。

太田 猛彦・日本森林管理協議会(FSC®ジャパン)代表

森林保全のためのFSC認証制度を推進

国連の掲げるSDGsで強調されていますように、地球の生命維持システムが健全に維持されることが人類の持続可能な活動、生存の絶対条件であると言えます。

特に陸上の生命維持システムの中核である森林は、最も豊かな生物多様性を持つ生態系であり、気候の安定や水土の保全にも資する多面的機能を持ち、その維持・保全は何にもまして重要です。

再生可能な資源である木材を利用しつつも生物多様性も保全する森林管理活動は、持続可能な社会の構築にとって極めて重要です。しかし、
実際はそれがなかなか実践されてきませんでした。

1992年のいわゆる“地球サミット”においても、各国政府間の国際交渉が効果をあげられなかった中で、環境NGOや民間企業などが実質的な問題解決へ向けて協調し、自ら実施できる取り組みの検討を始めました。

その結果、1994年にForest Stewardship Council ⓇA.C(. 森林管理協議会、以下FSC)が国際的な非営利会員制組織として設立されました。
FSCの目的は、環境保全の点から見て適切で、社会的な利益にかない、経済的に継続可能な森林管理を推進することです。

生物多様性、先住民族・労働者の権利などの幅広い分野について、多くの利害関係者の意見を幅広く公平に聞き、「適切な森林管理の基準」を決めたのです。そしてこの基準を満たすかどうかを厳しく審査します。

満たした森林から出された木材・木材製品に独自のマークを付けて流通させます。消費者がマーク付きの製品を選んでいくことにより世界の森林は保全されるのです。

…続きは「alterna別冊 72組織 わがパーパス」をご覧ください。

特定非営利活動法人 日本森林管理協議会



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