no.23 SPI　田植えも草取りも教えてくれるカフェ――アサンテサーナカフェ

起業支援を行うWWB／ジャパン（東京・目黒）が運営する、アサンテサーナカフェ。2005年に目黒にオープンしたこのカフェでは、無農薬無化学肥料で作られた国産の玄米と旬の野菜を味わえるだけでなく、仕入れ先の農家での農業体験も行っている。

５年前に店長に抜擢された佐山陽子さんは、試行錯誤しながら農家との関係づくりを行い、3年ほど前から直接生産者を訪ねるようになった。「1回体験に行けば、お米に対する見方が変わります。農家の苦労が分かり、一粒もお米を残せなくなります。お店のスタッフはお客様がご飯を残されているのを見ると悲しい気持ちになると怒ってしまうくらいです」と佐山さんは話す。

現在は年間プログラムが組まれ、毎月1回のペースで農業体験のイベントが行われている。カフェでは農業体験のみならず、原生林の森の中で寝袋で眠る体験イベントなども企画しており、毎回OLや若いサラリーマンで満員になるという。

今後について佐山さんは、「本格的ではないけれど、参加者と一緒になってつくり、楽しむイベントを目指しています。自然体験を通じて、電気が無くても、これがあれば楽しいということに気付いてもらい、生きものたちと共生することが大事であることを知ってもらいたい」と思いを語る。

環境問題や社会貢献の実体験、学習、情報発信の場となっているアサンテサーナカフェに、皆さんも一度は参加してみてはどうか。（オルタナS特派員　加藤千博）

◆採用情報

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