学生や20代向けのウェブサイト「メンター・ダイヤモンド」が主催する「大学生による大学生のためのエネルギーを考えるプロジェクト エネルギーの未来2011」の第一回セミナーが10月16日、東京・原宿のダイヤモンド社で開かれた。
このプロジェクトでは、全国の学生80人が10月〜12月の3ヶ月間、2度の合宿やフィールドワーク等を通じて日本のエネルギー問題と向き合い、12月19日に「私のエネルギー提言」をまとめ、政府に提出することを目標としている。
16日は、安井至・東京大学名誉教授、澤昭裕・21世紀政策研究所研究主幹、飯田哲也・環境エネルギー政策研究所所長が日本のエネルギー問題について講義した。
その後、森雅浩・Be Nature School代表がファシリテーターとして、参加者の学生同士による「ワールドカフェ」を開き、各グループがそれぞれ今後の研究プランを作成した。
参加した一人の学生は「なかなか得られない貴重な機会でインプットが多く、自分のなかで整理するのに時間がかかりそうだ」と苦笑いをうかべ充実したセミナーを振り返った。「これだけ多くの学生がこのプロジェクトに参加していることには驚いた。自分たちの将来に関わる問題なので真剣に考えていきたい」と話した。
東日本大震災や福島第一原発事故を受けてエネルギー問題への国民の関心が高まっているなか、学生たちが当事者としての自覚を持ち始めた。彼らが描く日本の未来のエネルギー政策に注目したい。
メンター・ダイヤモンドHP
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