(エシカルライフ・フード編)
ボクの音楽業界時代の古い友人で、エシカルで極楽な暮らしの師匠、枝豆さんの人生達観日記。

生きてる間に十分生きたと実感できる人は少ないと思うが、これは江戸っ子のやせ我慢ってことで、今回は食。
伊勢の縁むすびは塩(えん)だったってえダジャレで一つご機嫌を伺います。

本当の味に伊勢丹で出会って伊勢に行くたあ、乙なもんだが、こんつぎはぜひ音楽業界ねたを頂きたいってもんで。
いよっ!

◆枝豆すいかの極楽日記~いつ死んでもイイもんね~( ´ ▽ ` )◆ 第二話

これが伊勢の岩戸の塩。調味料の概念が変わる?

●岩戸の塩
天岩戸の『塩がむすぶ縁!?』とはこれいかに?

先日、家内と伊勢参りに行った。元々いつかは行きたいなぁ、と思ってはいたが、ようやくその日が来た。
それはある塩との出会いがきっかけだった。
家内が新宿伊勢丹で開催されていた「料理研究家松田美智子セレクション」でたまたま見かけて買った「岩戸の塩」だ。
海水だけで作る日本で唯一の焼き塩で、これを使い始めたらどんな料理も余計な調味料は必要なく、その塩
を少量使うだけで味が旨くまとまってしまう。
これは大袈裟ではなく、太古から人間にとって塩と水が貴重なものとして扱われていた、という事を体の奥底から思い起こさせてくれた。
そしてその塩を作ってるのが、夫婦岩で有名な二見浦の興玉神社近くにある「岩戸館」という旅館だということを知り、どうしてもその工程を見学したいと思ったのだ。
伊勢参りはそのついで、と言ったらバチが当たるか。

この3段の塩釜で海水を満潮の時に汲んで作る

その工房は旅館の奥にある。
釜が三段になっていて、下から上に行くほどに濃縮されていく。
女将さんが長男の病気を治したいと思ったことがこの塩を作るきっかけだったとのこと。

またこの元になる海水へのこだわりがすごい。海水と伊勢の山からの湧き水が混ざり合う箇所があり、それも満潮の時に汲んだ水だけを使用しているそうだ。
潮の満ち引きは確実に生き物の生態とリンクしているから納得してしまった。

今回の伊勢参りはこの塩との出会いがなければ始まらず、伊勢参りのスタートは昔からこの旅館の近くにある興玉神社からスタートすることが習わしだということも偶然ではないような気がしてならない。

ニワトリが先か卵が先かみたいな話になってしまったが、伊勢参りのついでに是非この塩作りを見学しに行ってみてください。
(注:筆者はこの旅館の回し者ではありません。)