北欧に位置するスウェーデン。その首都ストックホルムにある、ハンマルビーショースタッドという地域にはとてもエコな住宅街がある。ここはもともと工業地区だったため環境汚染が深刻化していたが、1999年から始まった都市再開発プロジェクトにより環境に徹底的に配慮したコミュニティがつくられた。

エネルギーは主に太陽光や風力を使い、住宅の屋上などにはソーラーパネルが設置され、家庭で使う温水を供給するエネルギーの半分をまかなっている。生ごみは堆肥化されて肥料やバイオ燃料として再利用。排水もバイオガスとして家庭や街を走る公共バスに使われているなど水・エネルギー・廃棄物の3つが循環するシステムが整っている。

市の電力会社と水道下水会社、清掃会社が共同で取り組んだことで実現できたという。1990年代に建てられた建物よりも環境負荷を半減させることを目標に掲げ、街全体でサステナブルな社会を作っている。日本にもこんな素敵なエコシティが誕生してほしい。(オルタナS特派員=木村絵里)


+公式サイト(スウェーデン語、一部英語)
http://www.hammarbysjostad.se/