震災の情報が減りゆく中、子どもが撮る写真を通して現地の様子を伝えようと活動している大学生がいる。立命館大学の黒田淳一さんだ。カンボジアの状況を写真で伝える活動をしている黒田さんは震災後、救援物資を届けるために訪れた現地の状況を講演会などで伝える中で、写真を通してできることを考え、12月に気仙沼大島の小学校で写真教室を行った。
写真教室は子どもに写真を好きになってもらうこと、写真を通して子どもが抱えている感情をありのままに表現してもらうことを目的に開催された。また、子どもたちが撮った写真の中から「京都の人に見てもらいたい写真」を選んでもらいアルバムを制作した。
黒田さんは、写真を撮る元気な子どもたちを見て「テレビで流れる『子どもは元気がない』という無機質なテロップをそのまま受け入れてしまっていたことに気づいた」と語る。黒田さんは今後も現地に足を運び続けながら、現地の人の「想い」に寄り添い活動を続けていく。(オルタナS特派員 服部英美)