東日本大震災に際して、全国から被災地に送られる救援物資。そして届けられた後にゴミとなる大量の段ボールが残ります。それを見て、被災地の方々と一緒にプライベート空間を創った大学生のボランティア・プロジェクトがあります。

今回はそのプロジェクトを立ち上げたオルタナS京都支局員の野坂さんのレポートです。

福島県会津若松の避難所の前で

「私たちは避難所で生活している中で「プライベート空間」が欲しいという要望に対して、この大量に残された段ボールを使ってプライベート空間を創る「段ボールプロジェクト」を実行しようと決めました。

いたって簡単な作業です。

まず、段ボールを組み立て、段ボールが硬くなる特別な塗料を塗り、ペンキで絵を描く、というものです。

大人も子供もみんなが参加できます。

私が行ったのは福島県の会津若松。4日間、3箇所で行いました。

避難所の広い体育館で仕切りもなく生活する方たちの元に行き、いくつも仕切りを作りました。

 

作業している時に「私たちは、もう家に帰れない、という覚悟でここに出て来たよ。」とおっしゃった方がいました。そして、「来てくれて、ありがとう」の一言。      次の日にも伺うと「待っていたよ。今日も宜しく。」と私たちが行くのを待って下さっていました。

そして彼らから全国に向けたメッセージ、「共に生きよう」入りの仕切りが出来上がり。

 

救援物資を送って下  さった方へのお礼の気 持ちを込めた力強い  メッセージ。

私は地域のコミュティー の温かさを実感しまた。

 

今もまだ、避難所で生活されている方が多くいます。まだ、震災は終わっていないのです。

今、日本を救うのは人間同士の関わりだ、と強く確信しました。」