『近いけど遠いあの人と、お茶してみよう』
このセリフを合言葉に、今注目されているのが、CoffeeMeeting(コーヒーミーティング)というサービスだ。
ソーシャルメディアが普及し、普段では声をかけることのできないような相手ともコミュニケーションを取れるようになった。

コーヒーミーティングは、そのような相手とインターネット上でのコミュニケーションだけではなく、実際に顔を合わせて話をすることを可能にさせるのではないだろうか。今回は、CoffeeMeetingのCEOである山本大策(やまもと だいさく)氏に話を伺った。(聞き手・オルタナS特派員=内藤聡)


ーーサービス内容を教えてください。

山本:一言でいうと「コーヒー1杯飲む時間を一緒に過ごしたい相手と、出会えるサービス」です。
ユーザーは自分の趣味を、タグを通じて公開し、話が合いそうな相手に、「いつかお茶したい」申請をボタンで行います。そして、ボタンが押された相手が、都合が良い時間にミーティング(お茶会)を設定したとき、通知がくるという仕組みになっています。

ーーサービスを思いつくまでの過程は?

山本:現在では「ソーシャルランチ」という、ランチの時間を誰かと共にするサービスがありますよね。
※(ソーシャルランチ: http://www.social-lunch.jp/:友人とペアを組み、ランチ希望地域を登録すると、別のペアを紹介してくれるサービス。学生、ビジネスパーソン問わず、多くの人が登録している。)

このサービスは色々な人が登録しているのですが、
ペアを組まなければいけないのと、自分から出会いたい人を選べないことから、出会う敷居が高くなっていると感じます。

しかし、TwitterやFacebookでよく見かけるあの人と、一度会ってみたいと思っても、いきなり会いたいというメッセージを送るのも失礼だし、勇気もないので、せめてコーヒーを飲みたいという気持ちだけでも伝えられたらいいなあと思っていました。

相手が会いたいと言っているのだから、自分も申請していいだろうという感情になるじゃないですか。
相手もオープンだったら自分も色々な人と会えると思い、このようなサービスを作りました。

また、お茶をした後は、お互いに「この人はこんな人です」というレビューを残すことを促しています。
これによって信頼性が担保される。あくまで、健全な出会いの敷居を低くすることが目的です。

ーーサービスをリリースしてから、どれくらいのミーティング(お茶会)が成立したのでしょうか。

山本:2月の中旬にリリースした後、約2週間で約3200人に登録して頂きました。凄いのは、ミーティングが設定されたら、よく成立することです!リリースから2週間で成立したミーティングは約200。また、登録されたミーティングが約970です。お茶したいと思えば、確率として約20%は成立している計算になります。

ーー今後、このサービスを通じて実現させたいことは何ですか。

山本:この調子で、一番敷居の低い出会いを提供したいです。今後は、FacebookやTwittern上ではよく見かける人達が出会って、色々なことを始めてくれたら嬉しい。CoofeeMeetingで出会った仲間と起業しましたとか、webサービス作りましたというケースが出てきたら面白いですよね!

CoffeeMeeting (http://coffeemeeting.jp/)