浅田真央さんは2月22日、宮城県気仙沼を訪れ、「気仙沼ゲストハウス『架け橋』」の活動に参加した。この活動は、住友生命保険が取り組む若者の社会貢献を応援する「YOUNG JAPAN ACTION 浅田真央×住友生命」の一環。浅田さんは、学生ボランティアらとともに、復興状況の説明を受け、植樹活動も行った。(オルタナS副編集長=池田 真隆)

植樹活動をする浅田真央さんと学生ら

植樹活動をする浅田真央さんと学生ら

「YOUNG JAPAN ACTION 浅田真央×住友生命」は、若者の社会変革活動を推進することを目的に、昨年9月から2カ月をかけて全国から団体を募集した。157組の応募のなかから、大賞は、「気仙沼ゲストハウス『架け橋』」(宮城県気仙沼市)、「ForS.」(佐賀県佐賀市)、「NPO 法人改革プロジェクト」(福岡県宗像市)の3団体に決まった。

22日、プロジェクトリーダーの浅田真央さんが宮城県気仙沼市を訪問し、「気仙沼ゲストハウス『架け橋』」の活動に加わり、副賞として100万円の活動支援金を贈呈した。

「気仙沼ゲストハウス『架け橋』」は、空き家を学生向けのゲストハウスに改修し、長期ボランティアの拠点として宿泊場所を提供している。現地案内やボランティア活動の紹介、語り部から被災体験を聴く機会なども設けている。

浅田真央さんは、まず気仙沼市内で、ゲストハウスのメンバーや、九州や東京から来た学生ボランティア約35人と合流し、「気仙沼ゲストハウス『架け橋』」の田中惇敏(あつとし)代表から、現在の復興状況やゲストハウスの活動について説明を受けた。

田中代表の話を聞く

田中代表の話を聞く

その後、鹿折高台で献花台に花を供え、安波山展望台や紫神社などを訪れ、復興途上にある気仙沼市内の状況を確認した。ゲストハウスに到着後、「海べの森をつくろう会」の菅原信治理事長が語り部となり、震災当日の津波から逃げた経験や、水の確保に苦労したことなど、震災直後の体験談を聞いた。

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その後、「海べの森をつくろう会」のスタッフや学生ボランティア、地元の子どもたちと一緒に、気仙沼の波路上原付近に植樹を実施。震災時、津波にも負けなかった樹木が、大津波に流された人々の命をつなぎとめたという。将来の災害への備え、そして美しい海辺を取り戻したいとの想いを込めて、梅やブルーベリーなどの果樹約40本を植樹した。

植樹をした場所は、将来、学生ボランティアたちが戻ってくる場所、新たなコミュニティとなることを目標としている。その第一弾として、ピザ窯の設置を予定しており、その窯に施すデザインを、浅田真央さんがゲストハウスメンバーと一緒に考えた。

浅田真央さんは、「私と同じ世代でも、こうして自ら被災地にきて、色々な方々の手助けをしていることを目の当たりにして、私自身も頑張らないといけないなと思いました。YOUNG JAPAN ACTION として、私たち若い世代が、日本を元気にしていけるような活動が広がっていって欲しいなと思う」と話した。

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