「ココロカラ」は、 自分が支援したい社会貢献プロジェクトに対して一口○○円という形でオーナーを募集し、出来る限りの御礼をするクラウドファンディングのサイトだ。

復活が望まれる「山田せんべい」


たとえば、東日本大震災によって名物の「山田せんべい」の餅つき機やのし機などを失った岩手県山田町では、このせんべいを復活させるべく「YAMASENプロジェクト」が立ち上がった。

目標額を250万円に設定し、「ココロカラ」で寄付を募ってみたところ、77万8000円を調達してきた。1口5000円で支援すると、山田せんべい3袋がお礼に贈られる。

同サイトを運営するメディアエージェント(東京・渋谷)の代表・石川聡氏は言う。

「これまでの寄付は何に使われるかが明確ではなく、フィードバックが無いため継続的な支援が少ない。『ココロカラ』は一口オーナー制度を採用し、支援金の用途が明確で、結果がわかりやすいので共感しやすく、支援の継続性が高いのです。また、寄付行為には、『寄付してあげた』『一方的にもらった』という上下関係の意識が生まれてしまう。一口オーナー制度なら、支援金の対価を返すことによってフラットな関係性を保つことができます」

東京で活動し、メディアに取材されやすい活動団体には寄付や支援が集まりやすいが、地方の活動団体はその分だけ資金調達が困ってしまう。「ココロカラ」のようなサービスサイトが増えれば、地方で地道に活動している団体にとって救いだろう。(今一生


ココロカラ
http://cocorocolor.com/