坂下可奈子さん(24)は2011年立教大学法学部政治学科を卒業後、内定していた会社を蹴って、人口わずか16人の新潟県十日町市池谷集落に移住した。

坂下さんのブログ


「池谷集落は過疎・高齢化の限界集落と言われていますが、そこには農に生きる人たちの強い力と、希望と、人間らしい生活があります」と語る。

坂下さんは大学時代、紛争や戦争を勉強していくにつれてどうしたら世の中がよくなるのか考えていた。しかし、アフリカで難民と出会い、スラム街で社会問題に直面すると世界を助ける前に、まず日本を見識ある社会にしていくべきではないかと思うようになる。

そして、優しさで溢れた社会を創るための1ピースになるために、移住してここの集落にある大切なものを守り続けることを選択した。

農業と村の人たちの生き方に魅了され、移住した24歳の若者は、60年以上村の人々が守り続けてきた伝統の新米(山清水米)作りを学び、農業に向き合っている。


きぼうしゅうらく