米国初の大企業Wal-Martは、既にノルウェーを上回る「経済」だと言う事をご存知ですか?
グローバルな大企業の中には、既に国家のGDP以上の収益をあげているものが存在するのです。しかし、民主主義国家とは違って、多くの企業は経済利益だけを求めるために運営され、人や社会へのアカウンタビリティーがうまく機能していません。消費者が喜んで買う商品でも、その裏には恐ろしい環境汚染や過酷な労働環境が存在することがあります。
企業が社会の中で果たすべき役割、そして今のその「形」に問題意識を持つーこれは持続性がある経済への進化にとって欠かせない課題です。逆に言えば、今の企業のあり方を根本的に見直さない限り、持続可能な経済システムは不可能でしょう。
そしてビジネスにおける「成功」を経済利益だけではなく、総合的な社会貢献、「社会利益」に再定義する動きが広まっています。
Change.orgの場合、「Bコーポレーション」 として経営しています。Bコーポレーションとは、ビジネスの力を使いつつソーシャルミッションを追求する組織で、米国発NPO「B LABS」 に認証された「新しい形」の会社法人です。
認証プロセスは毎年行われて、会社のミッションや販売している商品やサービス以外にも、スタッフへの配偶や環境への影響なども考慮されます。あらゆる面での会社のあり方をひっくるめて、「この企業は社会に貢献しているのか、それとも害を与えているのか」、と判断されます。
既に26カ国で700社以上がBコーポレーションとして認定されています。この様な「エシカルビジネス」がどんどん増えれば、金銭的な利益が株主に支払われるだけではなく、もっと人や環境や社会にメリットが共有される会社作りがあたりまえになると期待しています。(寄稿・Change.org 日本代表 ハリス鈴木絵美)
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