ヤフーの宮坂学社長は、自社のCSRサイトのリニューアルに際し、ITの力を生かして社会的課題を解決する取り組みについて語った。宮坂社長は、「インターネットを活用できる人を増やす」ことが使命であると考える。eコマースや広告などの本業を通じて、インターネットを活用できる裾野を広げていけるようにしたいと考える。東北復興への意気込み、戦後70年企画の狙いについても触れた。(オルタナS横浜支局=斉藤 巧・横浜国立大学経済学部国際経済学科4年)
「ヤフーは、世の中のあらゆる課題をITの力で解決するために存在する」。宮坂社長は、同社のあるべき姿をこのように語る。
「Yahoo!ニュース」、「Yahoo!ショッピング」、「ヤフオク!」、「Yahoo!知恵袋」など、同社のさまざまなコンテンツが多くの利用者にとって欠かせないものになっているという。
インターネット広告とeコマースを使うことで、個人・法人が、インターネットがあればどこにいても営業することができるようになった。これらのサービスの利用者からは、経済的に豊かになるだけでなく、自らの仕事に誇りを感じるようになったとの声も聞かれている。
宮坂社長は、東日本大震災から5年目を迎える復興支援活動にも触れた。同社では2013年から、自転車で東北を走る「ツール・ド・東北」を企画・運営している。昨年は約3000人が参加した。
そして、戦後70年企画の「未来に残す 戦争の記憶~100年後に伝える、あなたの思い~」の狙いを説明。同企画は、著名人や一般人から戦争に関する思いを集め、100年先の世代へ伝えるものだ。宮坂社長は、「SNSの発達で、同世代や共通点のある者どうしで横のつながりをつくれてきた。でも、世代の違う人や意見の異なる人との縦のつながりは課題。日本最大規模のポータルサイトだからこそ、この課題に挑みたい」と意気込む。
社会に対してヤフーができることを模索し続ける宮坂社長からは、課題解決への飽くなき情熱が感じられた。宮坂社長のインタビュー全文は、ヤフーCSRサイトに掲載されている。
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