2012年5月25日、日本初となる映像クリエイターのための、撮影スタジオ付き・プロダクション型シェアハウス「ikegami studio “5G”」がオープンした。

クリエイターの為の撮影スタジオ付き・プロダクション型シェアハウス


名称にある”5G”に込められた思いは、「クリエイターが飛躍する瞬間をつくる」こと。

“5G”の、5とはクリエイターの感覚として大切な”五感”、そして”G”はマッハGなどの”G”。クリエイターの誰もが思う “もっと上手くなりたい” “世の中をあっと驚かすものをつくりたい”という思いや、この場所に集まる事でそれがなされるという思いがこめられている。

このシェアハウスをプロデュースしたのは、フリーの映像クリエイター、プロデューサーとして活躍する伊東孝俊氏(25歳)。

伊東氏は自身のこれまでを振り返ったとき、様々な人との出会いに恵まれ、”クリエイター”として成長をすることができた。その一方で、過去に専門学校等で体系的に学んだわけではなく、正社員として企業に勤めて学んだわけでもない。それゆえ、自身の技術に迷いを感じることもあったという。その様な中でクリエイターを志した原点にある「飛躍したい、あっと言わせるものがつくりたい」という”想い”に突き当たる。

「ikegami studio "5G"」をプロデュースする映像クリエイター、プロデューサーの伊東孝俊氏


「私自身の”成長”や”飛躍”への想いが形になったのが、この”5G”というスタジオでした。 ライバルを意識し、技術をシェアし、純粋に世界に対して強烈なものを創りたいという想いを取り戻す。 この場所に、人や物や事が集まることで絶対にできると、今では信じています。 自分を含め、この場所から勢いよく羽ばたけるように。この場所が、人生に強烈な加速を与えられるように」

そして、その思いが形となったのが今回のシェアスタジオであり、シェアハウスだ。

「ikegami studio “5G”」では3つの大きな特徴がある。
・プロダクションの機能を持ち、様々な代理店やクライアントから仕事を受注し、入居者間でその仕事を共有できる。
・レクチャープログラムと称して、外部から講師を招きワークショップを開くなど、入居者のレベルを高める働きかけをする。
・入居者間でコンペティションを開き、社会に発信する作品づくりや、入居者間のライバル意識を生み成長を促す。

伊東氏は今回の取り組みを通して、「クリエイターが飛躍する瞬間をつくる。その結果として、2014年までに、10人の個人事業主の独立を生むことを目指す」と意気込む。

スタジオには、キッチンスタジオ(20畳)、クロマキースタジオ(20畳)、コワーキングルーム(20畳)※場合によって開放 があり、各種照明、クロマキー、各種カメラ、Ustream放送環境、プロジェクター、仮編集用mac等が備え付けてある。

クリエイターを志す者ならば、誰もが魅力的に感じる場所になるだろう。(オルタナS特派員=佐野修)


ikegami studio “5G”公式サイト
http://studio-5g.com/index.html