NPO法人エコ・リーグは2月21日、『環境』就職・進路相談会2016を開く。当日は「優良環境企業の探し方」をテーマにしたパネルディスカッションや、日産自動車、環境省、新日鉄住金など20社の環境担当者に質問できる相談会などが行われる。環境を軸に就職先を探している大学生におすすめのイベントだ。(オルタナS副編集長=池田 真隆)

環境をテーマに企業・学生が交流する

環境をテーマに企業・学生が交流する

同イベントは、毎年1回行われており、今回で21回目を迎える。1995年にこのイベントは企画されたが、その背景には、「環境に力を入れている企業の情報を集めることに苦戦しており、大学生と環境系企業の出会いの場がなかったから」という主催者の思いがあった。その思いを受け継ぎながら、毎年開催してきた。

環境にかかわる社会人の仕事の話が聞けるとして、北は北海道、南は沖縄から大学生が集まってくる。その数、1日で400人ほどだ。去年までは、毎年12月に開催されるエコプロダクツ内のイベントとして、開かれていたが、今年は初めて独立した形で行う。

イベントの実行委員長を務める永瀬萌さん(早稲田大学創造理工学部3年)は大学1年のころから、学生団体に入り、環境教育活動を行っていた。「環境を軸にしたネットワークをつくるイベントに興味があった」ということで、このイベントにも1年のころから手伝うようになった。このイベントは学生が主体となって運営している。実行委員長となった永瀬さんは友人たちに声をかけ、イベントスタッフを集めた。

就職イベントに向けて会議をする永瀬さん

就職イベントに向けて会議をする永瀬さん

現在110人から参加申し込みを受けているが、永瀬さんらが手分けして、大学の環境系学部の教授にメールを送った。

「経営者に手紙を」

イベントのパネルディスカッションでは、「優良環境企業の探し方」をテーマに話し合われる。パネルディスカッションに登壇するみんな電力(東京・世田谷)の大石英司社長は、「経営者に手紙を送るべき」とアドバイスする。「環境」を意識して事業を行う企業は増えているが、表面的に取り繕っている企業も少なくない。そこで、優良環境企業かどうかを見分けるには、「直接会って話を聞いてみることが一番」と言う。

もちろん、テンプレートの文章を書くのではなく、しっかりとその会社のことを調べた上で書く必要はある。「文章を読めば、こちらのことを調べてきたのかすぐに分かる。環境意識のある経営者なら、ちゃんと調べた学生とは必ず会う時間をとるはず。その企業にすぐに就職する意思がなくても、環境系企業について調べているから話を聞かせてほしいと書けばいい」(大石社長)。

経営者と直接会うことで、環境に力を入れている企業とのつながりが生まれて、優良環境企業を見分けられるようになっていくと話した。

『環境』就職・進路相談会2016
とき:2016年2月21日(日)10:30~17:30(開場9:45)
ところ:東京都市大学世田谷キャンパス(東急大井町線「尾山台駅」 下車12分)
対象:大学生、大学院生、第二新卒(※1・2年生も大歓迎です!)
参加費:無料
申込:こちらの申込フォームからお申し込みください
主催:特定非営利活動法人エコ・リーグ
協賛:みんな電力株式会社

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