6月10日、参議院議員の鈴木寛氏、ブランド戦略コンセプターの坂之上洋子氏、キャンサースキャンイノベーションディレクターの石川義樹氏の3人が、「個人でも社会は変えられる」をテーマに、次世代型シェアハウス「トーキョーよるヒルズ」でトークセッションを行った。

トークセッションはニコニコ生放送でも放送され、大盛況だった。


これは、次世代型シェアハウス「トーキョーよるヒルズ」のオープン1周年を記念したイベント、「よるヒル超会議」内で行われたものである。「よるヒル超会議」では、田原総一朗氏や津田大介氏など、総勢20名の有識者と新気鋭の若手が3人1組で1つのテーマに基づきトークセッションを行い、これからの社会をどのように生きるべきかについて話し合った。その様子はニコニコ生放送やUstreamで中継され、ニコニコ生放送では視聴者が10万人を超えた。

トークセッション「個人でも社会を変えられる」では、石川義樹氏をモデレーターとして、鈴木寛氏、坂之上洋子氏が、個人、特に若者が社会を変えていくためには何をすべきか、そのはじめの一歩としてどう動くべきかについて話し合った。

鈴木寛氏は、「自分自身を追求することが大事だ」と話す。「自分が好きなことは何か、やりたいことは何かを見つけることが大事」だと言うのである。
しかし、自分の好きなこと、やりたいことが何かよく分からない人、見つけられない人は多い。
そのようなときは、「友人や学校の先生など、自分の手の届く範囲を見直すとよい」と言う。「おもしろいことをやっている人がいれば、その人と行動を共にする。そうやって人をブラウジングして、自分が好きなことを探せば良い」

鈴木氏は、子供の頃からずっとサッカーが好きで、それがきっかけとなり、Jリーグ創設や、2002年サッカー日韓ワールドカップ招致に従事した。自分の好きなことを追求し、それが結果としてサッカーで日本を盛り上げることに繋がったのである。「自分を幸せにしたらいい。好きなことは続けられる。続けられる力も大事だ」と話す。

個人、特に若者が社会を変えるにはどうすればよいか。
2011年度の国家予算の特別枠として募集された政策コンテストでは、33万通の応募があり、50%が10〜30代からのものであったという。そしてそのほとんどが奨学金の拡充を求めるものであった。このことを受けて、政府は奨学金の大幅拡充や授業料免除者の拡大を行った。若者からの10万通のメッセージが社会の仕組みを変えたのである。

鈴木氏の言う、「自分の好きなこと、自分を幸せにすること」を見つけること、またはそれを既に実行している人を見つけることが、個人が社会を変えるためのカギなのかもしれない。(オルタナS特派員=堀川雄太郎)


イベントアーカイブ
・Ustream
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・ニコニコ生放送
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