フランス・パリで2011年9月1日から4日にかけて、エシカルファッションショーが開催された。会場は、ルーヴル美術館地下ショッピング街に位置するパリ1区のカルーセル・デュ・ルーブル。世界各国から2717人が訪れた。

エシカルファッションショーの様子 写真:メサゴ・メッセフランクフルト


このファッションショーは、Isabel Quehe女史たちが2004年に始めた展示会を、メサゴ・メッセフランクフルト(ドイツ)が2010年に獲得し、「エシカルフォッションショー」として開催するようになった。エシカルファッションショーとしては、世界最大規模の一つ。

同ファッションショーが定義するエシカルファッションは以下の通り。

1、オーガニック素材(公認規格原材料の基準に従って地球環境を尊重したもの)
2、自然素材(地球環境への悪影響を最低限に抑えた全てのテキストスタイルの原材料、栽培時に大量の農薬や肥料や水を使用しないもの)
3、リサイクリング(原材料をもとに、再利用と再構成をする。布地やその他の製造品に第二の生命をもたらす)
4、ノウハウをプロモートするファッション(エシカルファッションは、ローカル〈地元〉のノウハウを保存するため)
5、ソーシャルプロジェクトに投資するファッション(エシカルファッションは、不当な扱いを受けている少数派や貧困地域社会のコミュニティに関わって仕事をするため)
6、フェア・ファッション(すべての分野において、フェア・トレードのルールを尊重していること)

2012年は7月4日から6日にイヴェルク・ベルリン(ドイツ)にて、9月6日から9日にパリ1区のカルーセル・デュ・ルーブルで開催される。

ベルリンのエシカルファッションショーでは都会的な時代精神とエコロジカルでフェアな現代ファッションを意識し、革新的でエコロジーとエシカルも考慮に入れたストリートウエアとカジュアルウエアを展開する。パリのファッションショーでは、同じ指向を共有する国際デザイナーが集合する。人類を尊敬し、地球環境を愛し、それぞれの文化が持つ技術を生かし、トレンディーファッションをデザインする。(オルタナS副編集長=池田真隆)


2011エシカルファッションショー ランウェイ動画