世界では、年間760万人の子どもたちが予防・医療可能な要因によって5歳未満で亡くなっている。この現状を改善するために2012年6月21日より「命の木プロジェクト」が開始された。主催は、国際NGOワールド・ビジョン・ジャパン(東京・新宿)。
同プロジェクトは、世界中のワールド・ビジョンが、支援の実現を世界各国の政府へ求めるためにグローバルで展開しているキャンペーン「Child Health Now – アクション!救えるはずの命のために」の一環として、日本で行われている。
今年9月20日までをプロジェクト期間として、全国から子どもたちを救う意思を表す絵・言葉・写真を3万件募集する。集めたものを10月に東京で開催される、IMF・世界銀行年次総会で世界のリーダーたちに提出し、子どもたちの命を救う政策実現の必要性を提示する。
4秒に一人、世界では5歳に満たない子どもが亡くなっている。その数は年間760万人。国連ミレニアム開発目標では、2015年までに5歳未満の子どもの死亡率を1990年の3分の一へ下げる目標を定めたが、死亡率を下げることに関しては改善されたが、当初定めた目標の半分だけである。期限までの3年間では、達成が危ぶまれている状況である。
ワールド・ビジョン・ジャパン広報の市山志保さんは、「このプロジェクトを機に現状を知って欲しい。そして、若い人たちが貧困問題に興味を持ってもらい、その声を世界のリーダーたちに届けていきたい」と話す。(オルタナS副編集長=池田真隆)
・命の木プロジェクト
【夏休み子ども向けイベント】
夏休み期間中、子ども向けイベント“みんなで「命の木」を作ろう!”を六本木ヒルズで開催する。子どもたちは、大きな紙芝居で途上国の現状を学んだ後、「世界の子どもたちが、まず 5 歳まで生きられるように」という気持ちをこめて、会場内にある「命の木」を作るために、手の形をした葉っぱを創作する。
【イベント概要】
タイトル:みんなで「命の木」を作ろう!
日程:2012 年 8 月 27 日(月)~9 月 2 日(日)11:30~、13:00~、14:30~、16:00~(各回 30 分)
場所:六本木ヒルズ ウエストウォーク2階
参加費:無料
定員:各回 20 名
対象年齢:4 歳~小学生とその保護者 参加方法:団体ホームページから申し込み
主催:特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン
特別協力:森ビル株式会社
※参加者には、リーフレット絵本をプレゼントします。