若い女性による、若い女性のためのソーシャルチェンジ活動の立ち上げを支援しているセジャル・ハティ氏が8月3日の夜、講演会を行った。会場には起業を目指す女性を中心に、約20人が集まった。

セジャル・ハティ氏


セジャル氏は、米イェール大学で生物学を専攻する20歳の3年生。2007年15歳のときに、若い女性のエンパワーする活動組織Girls-Helping-Girlsを立ち上げ、その活動に関して多くのことを知ってもらうため、日本に来日した。今回で日本の来日は2回目になる。

アジアとアフリカの少女の教育資金として 7万ドルの資金を集めたほか、途上国での若い女性の収入を生み出すベンチャー立ち上げや、マイクロ貸し出しなどの運用のアドバイス、資金集めなどの支援に勢力的にとりくみ、これまでに20カ国で、約3万人の若い女性の生活向上に大きなインパクトをもたらしている。

講演会ではソーシャルサービスとコミュニティサービスの違い、セジャル氏がGirls-Helping-Girlsを設立するまでの経緯と概要、自分自身に自信をつけていくための手法などを中心に盛りあがった。

講演会でセジャル氏はこう語る

Girls-Helping-Girlsでサポートしている多くの女性は成功しているが、インキュベーションが不十分である。インキュベーションは初期の段階の手法面で重要なので、早く習得する必要がある。自分自身に自信を付けるためには、自分のために何ができるのかを考え、その問題を解決するために実行していく取り組みが重要だ。

そして、20年後の将来、自分がどこで何をしているのかイメージし、そのビジョンを達成するにはどうすればいいのか考え、ステップを踏むことを彼女らに教えて、成功に導き出すのが私の役割である。ただ実行するだけでなく、本質的なものを見極め、一気に全部をこなさず少しずつ進んでいくことが大事だ。

起業をするとき、誰とチームを組むかも重要だ。友達とするのは気軽だが 感情が衝突しやすい。自分が向上しやすい環境に身を置き信頼できる上司に着くのが一番だ。

セジャル氏は現在、104カ国の国とオンラインでネットワークをとっている。彼女は、世界で起こっている問題と対峙しながら、女性が輝き続ける社会を目指すため、最前線で活動している。(オルタナS特派員=高橋一彰)