アースカラー主催の「おとなの自然教室」が8月7日から8月9日の3日間、千葉県匝瑳市にて開催された。参加者は上智大学、法政大学、東洋大学、中央大学、津田塾大学などの大学生、高校生を中心に約20名が集まった。

匝瑳市市長に地域活性施策の立案をしている様子


今回の趣旨は、バーベキュー、森林探索、ナイトハイクなどといったさまざまなコンテンツで「遊び」まくり、匝瑳市の市役所の方や地域活性化で著名なNPO法人の代表らとディスカッションし、地方・田舎のこれからについて徹底的に考え、提案し「学ぶ」ことが狙いだ。

初日は飯高檀林で「密告中」をおこなった。密告中とはテレビのバラエティー番組の企画でそれを匝瑳の地域でやってみようとアースカラーのインターン生の東洋大学2年の男子学生が企画した。

プレイヤーはくじ引きによって決められた男女2人1組のペアで7組のペアが挑戦したが、敵に見つからずと硬直状態が続き、終了時は2組のペアが残り優勝者がいない結果となったが、企画者も参加者も、今後、このゲームをどう改善すれば地域活性化に繋がり、匝瑳市を盛りあげ、全国で応用することができるのかと模索し楽しみながら、企画は終了した。

2日目の午前は、地域活性施策の最前線で活躍している方々にも起こしいただき、現在、活動している内容や、全国で行われている事例を紹介していただき、参加者の学生全員で匝瑳市の人口減少を解消するためのワールドカフェを開催した。

「地域活性化で大事なのは地域資源を使い、地域でお金を動かすことだ」といった地域活性施策の手法や、「これから社会に出るときに自分のやるべきことやできることをはっきりし実行していくことが重要だ」という参加者の学生に対するメッセージといった貴重な声を聞くことができた。

午後は、ビーチバレー、サーフィン、スイカ割りをして遊び、匝瑳市の自然を堪能し、夜にはナイトハイクとキャンプファイヤーをおこなった。

3日目の午前は、地域活性施策の立案を考案して、太田安規匝瑳市長とディスカッションし、太田市長は農業体験のファームステイと地産地消を狙いとした給食食堂の2つの立案に注目し、実現を前向きに検討したいと企画したグループに約束した。

午後は、最終日の締めくくりにバーベキューを開催した。今回の企画で彼らが得たものは、地域活性施策の手法だけでなく、3日間、共に過ごした仲間だ。彼らにとってこの企画がかけがえのない財産になることは間違いない。(オルタナS特派員=高橋一彰)