カップルや親子でのキス写真をSNS上で投稿すると1枚につき100円がエイズ啓発活動団体に寄付される企画が9月に開催される。主催は、フェイスブックでつながった学生4人による組織「キスミン・プロジェクト」。日本人の愛情表現を促進することが狙いである。

写真中央左側はキャラクターのキスミン


9月1日から30日までの期間に、「キスミン・プロジェクト〜愛があふれる100の写真〜」と称して、アメリカで撮影した100枚のキス写真をSNSで掲載する。さらに、キス写真を投稿したユーザー1人につき100円が、エイズ孤児支援NGO・PLAS(プラス)に寄付される。

同団体の代表は上智大学法学部3年の田澤優花さん。寄付先のプラスにインターン経験もあり、幼い頃から海外や途上国に興味を持っていた。掲載される100枚の写真は、田澤さんが8月末からアメリカ・シアトルへ交換留学に行く期間に撮影する予定である。

「海外では愛情表現がオープンであり、それがとてもうらやましかった。日本では、せっかく愛する人がいるのに、恥ずかしがって、その愛を伝えられないのはもったいないと思った」と企画を考えた背景を話す。

愛情表現がオープンな国アメリカから愛を日本に届け、日本人の愛を、エイズ孤児支援団体を通じて、アフリカへ届けることが狙いである。「アフリカのエイズ孤児は、両親がいない子や片親の子がほとんどである。このプロジェクトを通して、その子たちにも愛を感じてほしい」と田澤さんは話す。

愛情表現を表すのに、ハグではなくキスを選んだことにも理由があるという。「キスは本当に大切な人にしかできないから、ハグよりもキスを選んだ。それに、好きな人からキスされると誰でもうれしい気持ちになる」と話す。(オルタナS副編集長=池田真隆)


キスミン・プロジェクト