東北みらつくプロジェクトは、東北の事業者と関西企業の連携で生まれた仕事を紹介するサイト「東北みらつくの輪」をこのほどオープンした。

東北みらつくの輪は、「自律的に頑張ろうとする事業者を後押しする」「持続可能な支援にするため経済性を確保する」「若者をプロジェクトのメンバーとして巻き込む」というポリシーを掲げ、東北と関西の志のある人たちとの間に繋がりを作り、発信をしている。

被災地への物資の支援などは多くある。東北でもう一度仕事を作りたいと志を持つ事業者も少なくないが、現地の人が実際に働く場所や機会はまだまだ少ない。一方、関西では東北のために何かをしたいという志を持つ関西の経営者がたくさんいる。

この両者の志を繋ぎ合わせ、被災地の仕事作りを支援する取り組みが東北みらつくプロジェクトだ。このプロジェクトは5月から関東と関西の10団体で運営をしており、企業間の連携を組みながら多数の団体と活動をしている。

東北みらつくの輪では、東北の事業者と関西の経営者が作った仕事の事例を紹介している。「元気だまプロジェクト」では、被災者にハガキを無料配布または値下げした価格で販売し、家族や友人らに近況や感謝の気持ちを届けてもらう活動をしている。日本全国で東北の授産品を販売し、被災した障がい者福祉施設の経営や被災者の収入を手助けするプロジェクト「ミンナDEカオウヤ」などもある。

広報チームリーダーの徳山和幸さんは、「新たに仕事を創ること、協力し合うこと、繋がりを継続することで強い絆が生まれる。また災害が起きた時に互いに手と手を取り合う事ができる。一人でも多くの人がこのサイトを訪れ、仕事を作るきっかけや知るきっかけとなるように、シゴトの芽を発信していきたい」と語る。(オルタナS関西特派員=北村洋樹)


東北みらつくの輪