自然科学から人類や民俗の歴史、さらに宇宙に至るまで。世界のありとあらゆる神秘や謎に包まれた数々の現象を、いち早く解き明かし、壮大なスケール感で多くの人々を魅了し続けているナショナルジオグラフィック社より、新刊「地球の絶景」が発売中だ。
本書はナショナルジオグラフィック誌が世界の最も驚異的な場所や現象を25点選び出し、「sky」「land」「water」3つのセクションに分けて紹介している。
「sky」では天空に一番近い南米のアルティプラノ高原を、「land」ではメキシコの地下に広がる50万年前の巨大結晶の洞窟を「water」では世界最大のサンゴ礁群であるグレート・バリア・リーフなどを取り上げており、何百万年もの歴史が生み出した“大自然”の奇跡的な営みに、想像力を掻き立てられ、畏怖の念をも思い起こさせる内容となっている。
また鮮烈で美しい写真ばかりでなく、結晶洞窟やオーロラなどの仕組みなど、他には類を見ない解説で、絶景の魅力に迫っている点も見逃せない。
とてつもなく偉大な何かに触れたとき、人ははじめて人知を超えた“自然の力”を見せつけられるものだ。本書に収められた奇跡の絶景を目にするたび、私たちが今後向かうべき地球環境問題を、新たな視点で捉え直す、一つのきっかけとなるかも知れない。(オルタナS特派員=伊東唯)
『ナショナル ジオグラフィックが見た 地球の絶景』
定価 1,470円(税込)
発行 日経ナショナル ジオグラフィック社
発売 日経BPマーケティング
HP:http://nationalgeographic.jp/nng/sp/wow/