日本海に浮かぶ佐渡島。特別天然記念物の朱鷺(トキ)で有名な島である。
トキと言えば「Nipponia nippon(ニッポニニア・ニッポン)」と言う学名やきれいなピンク色は朱鷺色として知られている。しかしながら、純粋な国内のトキというのは、平成15年に「キン」が亡くなってからは、中国から借りてながら、保護を続けている状態だ。
少しトキ保護の歴史を振り返ってみる。昭和25年に特別天然記念物に指定され、同35年には国際保護鳥に選定。数が少なくなってきた昭和の終わり頃から中国から一時的に借用し、さらに保護に力を入れ始めた。
平成5年には佐渡トキ保護センター開設。その後は中国の江沢民国家主席がトキのペアを贈呈したこともあり、順調にペアリングと自然繁殖を繰り返してきた。
平成20年秋からは自然への放鳥も開始され、現在まで100羽近くが自然の中で生活している。数はまだまだ少ないが、これからも希少な生物の保護には目を向けていきたい。(オルタナS編集部=佐藤慶一)
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