「ここにいるパラリンピアの皆さんは、ロンドンでメダルを取る可能性だけでなく、社会を変える可能性を持っているのです」。IPC代表フィリップ・クレーブン氏の言葉に会場全体が湧く 。同じく登壇したセバスチャン・コー氏はロンドンで始まり、二度目のパラリンピックを「おかえりなさい!」と迎えた。

入場する日本選手団。旗手を務めるのは水泳の木村敬一選手。 写真:矢萩邦彦(studioAFTERMODE)


日本選手団が入場するや、会場の応援団が立ち上がった。旗手を務める木村敬一さん(21)は水泳で5種目に出場予定だ。ガイド役は同じく水泳選手の山田拓朗さん(21)。笑顔で手を振る日本選手達は、国際舞台で堂々としていながらも謙虚さが見えた。

パラリンピックは、「障がい」に焦点が当たりがちだが、選手の中には「スポーツ」として勝利や記録に挑む選手も多い。明日から始まる競技のなかで、どちらか片方ではなく両方の視点が育ち、優しくて強いしなやかな平和とスポーツの祭典になっていくことを願う。

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