イギリス選手団が入場すると、大喝采がごうごうと響き、空が埋まるほどの紙吹雪が舞いセレモニーはクライマックスを迎えた。障がいを持つ人々が華麗に宙を舞うと、会場は不思議な空気に包まれ、その美しさに息を呑む観客や記者の姿も。巨大なリンゴが上空へ登り、エリザベス女王の掛け声で花火が上がると、23時を過ぎて冷え込んでいた会場は一気に盛り上がった。
セレモニー終了後、木村選手はこう語った。「パラリンピックは2回目だが、今回は旗手として、さらに、パラリンピックの意味や大きさを理解した上で参加したので、会場から伝わる熱気や声援 に大変興奮した。この気持ちをそのまま競技につなげていきたい」。各選手それぞれの活躍に期待したい。(寄稿・矢萩邦彦)