インターネットの利用を促進するワールド・ワイド・ウェブ財団(本部スイス・
アメリカ)が、世界で最もウェブ環境が良いのは、国民の90%がウェブ利用者
である北欧スウェーデンであると発表した。
この調査は英オックスフォード大学の関連団体と共同で進められ、データの収集と
順位づけに5年の歳月を費やし、グーグルから100万ドル(約7800万円)の助成金
を得て行われた。
通信インフラ、ウェブ利用、ウェブコンテンツ及び各国におけるインターネットの
政治的・社会的・経済的影響など7つのカテゴリーで61カ国をランキングづけした。
2位はアメリカ、3位イギリス、4位カナダ、5位フィンランドと続き、アジアでの
トップは回線速度が世界最速と評価されたシンガポールの11位で日本は20位。
政治的影響力のスコアが極端に低く、カテゴリー別ではカタールやインドネシアと
同等だった。
この調査を発表したワールド・ワイド・ウェブ財団代表のティム・バーナーズ=
リー氏はインターネットの考案者であり、URLやHTMLなどを世界で初めて設計した
イギリスの計算機科学者。ウェブサイトの頭にくる「www」とは、世界中からアク
セス可能なインターネット上の情報(=World Wide Web)の略である事は有名だ。
同氏は声明でインターネットが世界的な会話のツールであるとし、コストを抑え
より多くの人が利用できるようにするべきだと主張した。
報告書によると世界の3人に1人がインターネットを利用しており、大陸別に見た
場合、アフリカでも6人に1人がネットユーザーであるとされた。
(オルタナSベトナム支局特派員=中川真弓)
■ワールド・ワイド・ウェブ財団(英語サイト):http://www.webfoundation.org/
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