ツイッター @activeminorityより
満州事変の発端となった柳条湖事件から81年を迎えた中国では、昨今の尖閣諸島の問題などとあいまって、連日大規模な反日デモが行われている。中国に支社や工場を置く日系企業への攻撃や尖閣諸島へと近づく中国船についてはマスコミの報道で伝わっている通りである。
しかし、それが全てではない。中国人が全員「反日」を掲げ、暴力的なデモに賛同しているわけではない。もちろん数は少ないかもしれないが、そうした非理性的な行為に異を唱える中国人のことを伝えるツイートが今ネット上で広まっている。
このツイートは9月17日に現地に駐在する商社勤務の男性が、、中国版のツイッターWeibo(微博)の投稿を紹介したものである。ツイートはこちら。
以前、警察官による黒人射殺事件を発端にロンドンで大規模な暴動が起きた時も同じ現象が起きた。商店の窓ガラスが割られ、車が炎に包まれた街に、暴動が去った後にやってきたのは清掃道具を持った地元市民だった。ツイッターの呼びかけで参加したボランティアは500人にも上った。(Daily Mailより)
イギリス人は凶悪なのか、それとも善意に満ちた紳士なのだろうか。その答えは誰もが知っているはずだ。
どこの国にでも色んな人がいる。今、中国で行われている反日が中国の多数派なのかどうかは分からない。中国政府の対応に対しても疑念が無いわけではない。それでも、敵を見つけるより仲間を見つけられるように、私たちは心がけるべきではないだろうか。(オルタナS副編集長=大下ショヘル)