ユーズ(東京・墨田)では、学園祭・文化祭の模擬店などで排出される使用済み食用油(廃食油)の回収を通じて、各大学の学園祭・文化祭を「ecoネットワーク化」するサービス「キャンパス油田2012」を開始した。
ユーズが学園祭で出た廃食油を回収してバイオディーゼル燃料VDFにリサイクルし、次の大学祭・文化祭用の発電に使うことで、リサイクル・エネルギーの循環を実現させる。
これまで学園祭で排出された廃食油はほとんど廃棄されており、バイオディーゼル燃料に替えて使用することによってCO2の排出を削減、環境に対する負担を軽減することができるという。
同社営業チーフ・河合歓並さんによると、「大学の垣根を越えた学園祭でのリサイクル・エネルギー供給・循環とともに学生間の環境についての関心を高めることを目的としている」という。
また、「昨年より、大学生有志団体『エコ学園祭ネットワーク』の協力のもと、弊社と各大学の学園祭実行委員との連携により『キャンパス油田』が出来た。この『キャンパス油田』には、9 大学・10 学園祭が参加し、3395キログラムの廃食油の再資源化を実現させた。回収した廃食油をすべてVDF化・使用した場合のCO2削減効果の算出を行ったところ、軽油使用時と比較して約9883キログラムのCO2削減効果があったことがわかった」と、話す。
今年は、東京工業大学(工大祭)や青山学院大学(相模原祭)など13 大学・15 学園祭と協働し、VDFを使った発電で電力を供給するライブ・ステージ「バイオマスライブ(仮)」の開催や、廃食油から作るエコキャンドル製作のワークショップなどを行う。
学生のみならず、地域住民をも巻き込み、キャンパスの地域からの廃食油を回収するイベントなども企画中である。 同社では秋の学園祭・文化祭シーズンに向けて、9月30日頃まで参加校を募集している。(今一生)
●キャンパス油田2012
http://tokyoyuden.jp/campus2012/