8年という長い製作期間をかけて、釜ヶ崎初のドキュメンタリー映画が完成された。
それが、『わたしの釜ヶ崎 日本最大のスラムドヤ街をゆく』だ。

映画の中のワンシーン


監督・撮影・出演の3役を務めたのは、河合由美子さん。19歳から32歳まで10年以上の引きこもり生活を続け、アルコール中毒・薬物中毒・摂食障害により2001年に大量服薬で自殺を図った。

しかし、精神病院に強制入院の後、2003年に原一男監督と出会い、ドキュメンタリー映画『私をみつめて』(2005年公開)に出演。2004年から釜ヶ崎で出会った男性と共にスラムに暮らす人々を撮影し始めた。

長い製作期間中に、被写体となった出演者のホームレスたちはほぼ全員亡くなってしまった。その中の一人である男性は、河合監督にこんな言葉を遺している。「泣きたい時は泣き、怒る時は怒り、わらいたときはわらい、そういう日々を送ってほしい。(中略)世間に負けるな。君は強く生きられる人だから」

釜ヶ崎の真実の姿を伝えると同時に、スラムでしか生きられないホームレスたちとの出会いを通して、自殺未遂まで追いつめられた監督自身が新しく生まれ変わってゆく生きざまを描き出した。

なお、この映画は、10月7日(日)に大阪十三シアターセブンで上映される。当日は、鈴木邦男(一水会最高顧問)、生田武志(野宿者ネットワーク代表)、河合監督がトークショーに参加する。(今一生


●映画『わたしの釜ヶ崎 日本最大のスラムドヤ街をゆく』
http://www.nurs.or.jp/~tenko/mykamagasakistory.html