福島県や茨城県、千葉県など、風評被害に苦しむ産地の農産物を扱う1日限定の直売所が、第二鉄鋼ビル(東京・丸の内)で4月26日に開設され、延べ300人が来店した。

この取り組みは、関東近郊の農産物の流通を行う株式会社K’sコーポレーション、株式会社リンクモアの共催で実施された。株式会社鉄鋼ビルディングも趣旨に賛同し、同社所有ビルの一角を無償開放し実現した。

共催の両社は、4月12日に日本GE株式会社で、同様の直売所を開設するなど、被災地農家の支援のために積極的に活動を行っており、今回の直売所開設は2度目の取り組みとなる。

店頭には、水菜、トマトなど採れたての野菜が並ぶ。直売所の農産物は、すべて農家の希望価格で販売され、売り上げのすべてを農家側へ還元させる仕組みだ。両社の社員がボランティアで運営を担当した。

来店した同ビルのテナント企業に勤務する女性は、「少しでも何か役に立ちたいと思った。どれも新鮮な野菜で美味しそう」と笑みを浮かべた。

今後も日本GE株式会社で2度目の直売所開設を予定しているという。被災地農家への支援のあり方が叫ばれる今、両社の今後の取り組みに期待したい。
(オルタナS 高橋遼)