オンザボード（神奈川・横浜市）は17日、被災地支援寄付サービス「givee（ギビー）」を開始した。同社は、4月に個人間の物資支援マッチングサイトを公開、会員数4800人を集めるなど、以前からウェブサービスを通じた被災地支援に積極的だ。

このサービスの仕組みは、ユーザーが共感した被災地の復興プロジェクトに対して直接寄付が出来るというもの。最小100円から受け付けており、決済はクレジットカードを利用する。集まった寄付金は、サーバー代・人件費などの運営維持費（寄付金の13.6%+40円)を除いて、該当するプロジェクトの立案者へ渡される。支援を受けた立案者は、ユーザーに対しての経過報告を継続的に行いながらプロジェクトの実現を目指す。

これまでに25のプロジェクトの応募があり、宮城県三陸町で津波に流された茶舗の再生を目指すものや、岩手県大槌町の『小鎚神社祭典』を復活させたい、など様々だ。 現在公開しているのは4つのプロジェクトだが、その他についても順次掲載をしていく。

同社の和田憲治社長は「寄付金の多くが使途不明な点や、すぐに届かないという点が問題。これを、直接寄付ができる仕組みを通して解決していきたい」と話し、被災地の経済的な自立と文化的な生活の回復のため、継続的な支援をしていきたい、としている。