福島の人たちが書いたメッセージが浮かぶ


22日は夏至。全国の300カ所近くで、電気を消してキャンドルの灯りのもとで夜を過ごすムーブメント「100万人のキャンドルナイト」が行われた。

会場のひとつである代々木公園(東京)では、夕方から「夏至フェス2011」が開かれ、アーティストによるライブや有識者によるフォーラムが行われた。

同イベントのなかで開かれたキャンドルナイトフォーラムでは、「脱原発」「エネルギーシフト」「ライフスタイルの転換」などの話が展開され、3.11以降のエネルギーについて考えた。

枝廣淳子さん(環境ジャーナリスト)は「電気はどこでどういうふうに作られていたかが今回明らかになった。その時にこれまでと同じように電気を使っていいのだろうか。計画停電でろうそくの明かりの中、これぐらいの薄暗さでもいい、という新しい発見もたくさんあったはず。GDPなどの目に見えるものではなく、目に見えないものをどう大事にしていこうかということを考えたい」と述べた。

これに対し、辻信一さん(文化人類学者、明治学院大学教授)は「原発事故が起こり、絶望感を共有し、そこから何ができるかを考えていきたい。私たちは、政府や電力会社に頼らなくても電気を消すことを選ぶことができる」と熱く語った。

会場ではキャンドルアーティストCandle JUNEさんのキャンドルが灯され、訪れる人々の心を癒した。