本来の用途で使えないためゴミとして捨てられてしまう廃材を集め、ストーリーや背景を活かした独自の商品を続々と開発し、アップサイクルの意識を高める活動をしているNPO法人NEWSED PROJECT(東京・千代田)。
彼らは、9月27日(木)~12月9日(日) の74日間に渡って、北は仙台から南は台北まで国や地域を超えた29ヵ所の取扱店で「NEWSED POP UP TOUR」を開催中だ。
東京都内はもちろん、石川・京都・鳥取・富山・兵庫・静岡・大阪など全国各地で、通常の店舗販売では伝えきれない商品や素材に秘められているストーリーを伝えるための販売イベントを行っている。
箸の製造工程で切り落としてしまう端材(ペッチン)を使用したマグネット「PETCHIN MAGNET」。ウェットスーツの余り生地とがま口金具を組み合わせた「GAMA pouch」。
破棄される運命にあった学校の椅子の背板を利用したハンガー「After school-hanger」。国際交流センターや図書館などで読まれていた新聞や大学で配布されている英字新聞の余りを使って製作された手作りの「News paper bag」。
いずれも新たな視点で廃材を捉えることによって、それまで捨てられていた資源を見事に別の商品としてアップサイクルし、利用することを実現している。資源の乏しい日本ならではの着眼点だ。
エコ商品に関心がある人はもちろん、廃材を再利用したビジネスを始めたい人や、廃材がたくさん出て処分に困っている企業や団体などにも有益なイベントといえよう。
「NEWSED POP UP TOUR」では、店舗によって取り扱っている商品が異なる。また、石川県金沢市のARLESでは10月26日まで、東京都港区南青山のBOOK246では11月9日までという具合に期間も異なるため、NEWSED PROJECTの公式サイトで地元の店舗を確認してから足を運んでほしい。(今一生)
●NEWSED POP UP TOUR