三菱マテリアル(東京・千代田)が5月から、新入社員の社会貢献活動を必修とする制度を開始している。同社のCSR(企業の社会的責任)の一環として実施するという。

この制度は、2011年度の新入社員95人を対象に、全国に17カ所ある事業所周辺などでの社会貢献活動を制度化するというもの。一年間の教育期間中、各事業所において最低3日をボランティア活動の参加など、社会貢献活動の従事に充てる。活動に従事した時間は勤務したものとして扱われるという。

同社は先月、社員の1割にあたる500人の従業員を東日本大震災の被災地に派遣する活動を開始しており、希望があれば被災地での参加も受け付ける。次年度以降の新入社員についても同様の制度を続けていくとしている。

オルタナSでも度々学生たちの被災地支援活動を取り上げているが、企業が率先して社会貢献活動を支援するこのような取り組みに今後も期待していきたい。