女性シンガーソングライターのbisq(ビスク)さんは、自作曲の「希望和平」をウエブサイトで公開した。2008年、彼女が中国留学時代に作った「平和の願い」の中国語バージョンだ。尖閣諸島問題で日中関係がぎくしゃくするなかで、少しでも関係回復の一助になればという思いだ。
「希望和平」は、中国滞在期間中の思い出や友好的な写真をスライドショー形式に織り交ぜた動画形式で、コンテンツ共有サイトMyspace上で公開した。
bisqさんは子育て中であることもあり、現在活動休止中だ。ところが尖閣諸島問題で、中国国内の反日デモが活発化したころ、「この曲を、多くの知ってもらったらどうだろうか」と学生時代の友人からメールが来たのが公開のきっかけになった。
「子育てに追われていて、反日デモの報道を目にしても、自分が曲を作ったこともすっかり忘れていた」とbisqさん。「でも、自分の曲を聴いているうち、中国語を教えてくれていた友人と、何度も何度も会話をしながら、苦労して曲を作ったことを思い出した」。
ライブで熱唱するBisqさん。2013年には活動を再開する。
これまでは、ライブでの出会いを重視していたため、自らの楽曲はウェブで公開してこなかったが、自分にできることを通じて平和へのメッセージを訴えたいと強く願い、今回は公開に踏み切った。
この曲のサビは——
「我和你 同样希望能和平
我和你 共同创造那未来
不管什么样的人 无所谓
我们都是这地球的朋友」
という歌詞となっている。
「どんな人種でも共に未来を創っていく地球の友人だ」という意味だ。
曲作成当時は、子供もいなかったが、現在は一人の母でもあるbisqさん。
「希望和平」という曲は、母となったbisqさんが改めて子供たちに託していくメッセージともなっている。(オルタナS北海道支局長=横山光紀)
myspace bisq動画サイト
http://jp.myspace.com/bisqhappy/videos