核廃絶や難民支援などに取り組むノンフィクションライターの高橋真樹氏が11月、『自然エネルギー革命をはじめよう 地域でつくるみんなの電力(大月書店)』を執筆した。本書は、日本全国の自治体や市民が取り組む自然エネルギーの活用事例を紹介し、脱原発への回路を切り開く内容となっている。

『自然エネルギー革命をはじめよう 地域でつくるみんなの電力(大月書店)』

地域住民で電力発電に取り組む特集では、風力発電や太陽光発電などを活用する日本全国の自治体や市民の事例が紹介されている。

自然エネルギーによる災害支援特集では、熱エネルギーで温めたお湯をお風呂などに活用する取り組みなどが取り上げられている。

本書で注目するのは、大企業が手掛ける巨大なプロジェクトではなく、地域に根ざした比較的小さなプロジェクトだ。小規模の活動では原発の電力が賄えないイメージが強いが、その活動にこそ自然エネルギーを定着させるヒントがあると著者は気づかされたそうだ。

原発で生み出していた電力を、自然エネルギーで置き換えることは極めて難しい。我々が抱える課題はとてつもなく巨大なものだが、一人ひとりの小さな行動が、地域社会に劇的な変化をもたらし、やがてこの国を揺さぶるはずだ。(オルタナS特派員=高橋一彰)



『自然エネルギー革命をはじめよう 地域でつくるみんなの電力(大月書店)』

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