「企業は社会貢献をしなくては生き残っていけない」と松本さんも感じているという。それを前提として、求められるのは、「社会貢献への思い」と「利益を追求する姿勢」のバランスだという。
「多くの企業が社会貢献意識を持ち始めたのは実感するが、実際に持続的に社会貢献しながら働けている人や部署は少ない。社会貢献への思いを実現していくだけの事業性も追求しなくてはいけない」
社会貢献活動を経験した学生には、活動時に抱いた「思い」の大切さを説いた。「企業の中で実践するときまで、ボランティア活動を通して、得た思いは忘れずにいてほしい」
ユースフォー311代表の島田悠司さん(慶應義塾大学大学院理工学研究科修士2年)は、「企業は、社会貢献を無視しては生き残っていくことができないのだと、リアルな肌感覚を通して実感できた。社会貢献思考を持つ学生へ『働きながらでも、社会を良くする活動ができる』と伝えて、社会人になっても活動を続けてほしい」と話した。