加形さんは、人事を担当していた時期もある。「企業の人格も見透かされる時代になった。すべての企業が社会を良くする方向に向かっているので、利益追求を目指すだけでなく、一人ひとりが社会にとって何が役に立つのか考えなくてはいけない」と話した。

しかし、元人事として最近ありがちだという学生を例にあげ、注意を促した。
「面接では、社会貢献活動でも部活でも、何をしたのかで評価に左右することはない。それよりも、課題をどう解決したのか、オリジナルな経験を持っている学生を評価する」

ただ、そう話した上で、社会貢献活動に取り組む学生の良い点も話した。加形さんはNPO法人a-con(エーコン)の代表も務め、学生と協力しながらNPOの広報支援も行っている。

「大学生の方が社会人よりも、社会課題を見て、解決するユニークなアイデアを持っている。同世代のつながりもあるので、アイデアが実現しやすく、飛躍的に成長する人もいる」

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