大学生に求めることとして、「プランド・ハップンスタンス」の環境づくりと伝えた。プランド・ハップンスタンスとは、スタンフォード大学の心理学教授ジョン・D・クランボルツ氏が提唱したキャリア論である。「計画された偶発性」理論を指す。
予測していなかった偶然のできごとがつながり、自身のキャリアにつながるというものである。加形さんは、「社会課題を解決する活動を通して色々な人と出会い、予期せぬ出来事にも遭遇する。そして、今までの経験が偶然のようにつながり、いずれ自分のキャリアに生かされていく」と、自身の体験をもとに説明した。
■学生時代に抱いた思いを忘れずに
新卒でヤフーに入社し、3年間の営業を経て、かねてから希望していた社会貢献を取り扱う部署へ去年4月に異動した松本さんも、「学生のうちは社会貢献だけではなく、自分が最も気持ちよいと感じられることをしてほしい」と話す。
松本さんは学生時代に国内外のNGO・NPOに所属し、ヒッチハイクで旅をした。現在は、Yahoo!ボランティアやチャリティーオークションなどの企画に携わる。