スタジオジブリの宮崎駿監督が2日、宮城県の気仙沼はまなすホールで、スタジオジブリの最新作「コクリコ坂から」の世界初上映会とサイン会を行っていたことが分かった。監督本人の意向で、被災地入りすることになり、試写会終了後に急遽サイン会が実現した。
今回の試写会は、NPO法人ピースウィンズジャパン(PWJ、東京・港区)とスタジオジブリ、東宝の協力で実現。7月1日から3日に渡って、大船渡東高校、気仙沼はまなすホール、高田小学校の3カ所で開催した。2日のサイン会については、当初予定には入っておらず、宮崎監督本人の強い意向で実現に至った。また、『新世紀エヴァンゲリオン』で知られる庵野秀明氏、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーも同席し、トトロが描かれた色紙に、一枚一枚サインをしていたという。
PWJの広報担当は、「子どもたちの心のケアとして、以前からジブリ作品の上映を行ってきたことで、今回の試写会が実現した」と話しており、世界初の「コクリコ坂から」上映と監督本人のサイン会実施で、被災地にとっては大きな力となったに違いない。
(写真:ピースウィンズジャパン)