今回みなさぽが開催した試食会で食べた料理は、どれも好評だった。東京で店を構える人たちが、「おいしい、おいしい」と言いながら食べているなかで、高橋さんはずっと笑っていた。

東京のお店でメニューとなり卸せる場ができれば、それだけ利益にもなる。しかし、高橋さんは「そうなれば嬉しいですが、それよりも東京のみなさんと交流して、南三陸の食材が美味しいと思ってもらえれば、それで良いんです」と話した。

この日、高橋さんはみんなの前で「食材のことだけでなく、震災のことでもいいです。震災後どうやって暮らしていたの?とかでも良いです。とにかく、聞きたいことがあれば、何でも聞いてください」と話していたのが、印象的だった。

「現状を知ってほしい」という想いを、強く感じた瞬間である。みなさぽでは、毎月一度ミーティングを開き、自分たちが東京からできる支援を話しあっている。

4月27日に世田谷ものづくり学校で開かれる春のイベント、「IID GREEN DAY vol.9-みどりの学校-」では、ブースを出すことが決まっている。そこでは南三陸の食材を用いた料理を提供する予定だ。

また、昨年同様に今年も南三陸を訪れるイベントを企画中だという。

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